海と緑の奏でるハーモニー・タウン フッタへ もどるホームへ

平潟湾の埋め立て工事ですっかり埋もれてしまった泥龜橋。
このまま取り壊されて、ただの道路になってしまうのでしょうか。


66年目のリニューアル





つぎ
    1999年 3月17日(水曜日)

    暖かい春風にさそわれて平潟湾岸を散歩中にふと気になったことがありました。
    乙舳と野島の境に架かる、ほとんどだれも気づかずにわたってしまう泥龜橋。
    以前の「帰帆橋開通記念スペシャル 平潟湾めぐって八橋」の取材の際、
    平潟湾の埋め立てと道路工事の完了とともに取り壊されてしまうのではないか...
    と、ちょっと気になっていたので、泥龜橋の現状を見に行ってきました。
    (泥龜橋 金沢区乙舳町、野島町)


    ■夕照橋から帰帆橋につづく道路です。
     平潟湾を少し埋め立てて立派な道路がつくられました。

     あたらしい道路から、以前の海岸線の道路まで歩道がつくられていました。
     その先は、ちょうど泥龜橋があった場所ではありませんか。
     やはり、泥龜橋は取り壊されてしまったのでしょうか。

    泥龜橋
    泥龜橋
    写真:野島町

    ■あわてて泥龜橋まで行くと...
     橋はまだ残っていましたが、片方の欄干が工事の柵で囲われています。

     やはり、先ほどの歩道はちょうど泥龜橋のど真ん中まで伸びていました。
     これでは歩道の完成時には、橋はじゃまになってしまいそうです。
     工事の柵で囲ってあるということは、欄干はすでに取り壊されてしまったのか...

    泥龜橋
    泥龜橋
    写真:泥龜橋

    ■やはり、泥龜橋の片方の欄干は撤去されていました。
     そして、かわりに二本の車止めの杭が立っていました。

     あれっ? 杭になにか文字が...

    泥龜橋
    泥龜橋
    写真:泥龜橋

    ■なんと、杭には「泥亀橋」の文字が彫られていました。
     そうです、この杭の場所、間隔は、以前の泥龜橋の欄干とちょうどおなじ位置です。

     反対側の杭を見ると「昭和八年二月」と、泥龜橋竣工年月の文字が彫られています。

     以前の橋の欄干を撤去して、欄干の支柱のあった場所に、
     支柱部分のみをあたらしく設置し、車止めの杭として再生したのです。

    泥龜橋
    泥龜橋
    写真:泥亀橋

    ■全長1メートルほどしかない、壊してしまっても何の影響もないような泥龜橋。
     再開発によって、歴史のある建造物がつきつぎと姿を消していく今日において、
     その歴史を車止めの杭としてでも残したことはとてもすばらしい考えだと思います。

     昭和8年(1933年)の開通以来、66年目のリニューアル。
     泥龜橋から泥亀橋に名前が変わっても、欄干が車止めの杭に変わっても、
     ここに橋があることに変わりはありません。
     これまでも、これからも。

    泥龜橋
    泥龜橋
    写真:泥亀橋

かなざわ地図−泥龜橋
地図

泥龜橋に行くには...

 交通 京急バス野島線
    染王寺停留所下車 徒歩約 1分
    金沢シーサイドライン
    野島公園駅下車 徒歩約 5分
 場所 金沢区乙舳町、野島町

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亀田裕史<kameda@kanazawa.ne.jp>           かな海と丘の風が出会う街……かなざわ
Last modified 20/Mar/1999